このブログに記録用として記載する内容は、あくまでも私個人の経験です。気がかりなことはかかりつけの病院でご確認ください。参考程度にとどめてください、微力ですみません。
2025年6月の手術から半年が経とうとしています。半年も経つのに、何かどこか「お腹が変」なことについて考察したお話です。
感じたことがないくらい、たぷんたぷん
手術したのが本当だったのだろうか?と思ってしまうくらい、遠い昔のような、夢の話だったような、そんな風に思うことが増えていく中で、ひとつだけずっと気にかかっていることがありました。
それは、お腹がすごく、たぷんたぷんしている、ということです。
いや、はい、確かに。体がんになりやすい特徴「排卵障害と肥満」と担当医に言われた通り、私は肥満体です。168cmに72kgあります。手術など関係なく、その前からも今も、肥満体ではあります。でも、ちょっと感覚が違うんです。
こんな風に、ゴムにお肉がのっかる感覚はなかったんです。手術で何か傷ついて…とか考えなくもないですが、私は腹腔鏡だったので、メスで大きく切ったわけではありません。傷跡はもちろん今もときどきかゆみを発して存在を主張してきますが、影響のありそうな大きさとは思えません。
とにかく違和感はあるのですが、先生に訴えたいほどでもない。いや、何をどう訴えていいものかもわからないくらい、なんとも形容のし難い、なんか変、です。
腹式呼吸が自然にはできない
「寝ているときは自然と腹式呼吸になるけれど、立位のときでも腹式呼吸ができているといい」と高校の音楽の授業で教わりました。
退院時指導で腹圧をかけない生活をと言われますので、退院後1ヶ月くらいは腹式呼吸もあまりしないようにむしろ努力していましたが、気づくと、寝ても覚めても胸式呼吸になっていました。
そのせいもあるのでしょうか?時間が経って、腹圧を意識しなくてもいい生活に移行してもなお、自然には腹式呼吸ができなくなっていました。横になっても、全然お腹に空気が入っていきません。ものすごく意識してお腹を膨らまそうとしてかろうじて、腹式になるくらい、全然お腹が膨れませんでした。
そこではじめて、お腹が動いていないのかもしれない…と考えるようになりました。
腹圧をかけない生活がもたらした腹筋の衰え
お腹の傷に障らないように…ということなのか、腹圧をかけないように指導されるわけですが、腹圧をかけない生活がまったくイメージできませんでした。
chatGPTに聞いても、Geminiに聞いても、全然理解できませんでした。
どういう状態が、何に影響するからダメななのかがわからない…。経産婦じゃないからな…とすねてみたところで解決にはなりませんが、便秘で強く踏ん張るくらいなら、薬をつかって出してもいいから腹圧をかけない…という唯一想像のつく状態を頼りに、考えました。どう生活すればいいか。
私の結論は、腹圧をかけない=腹筋を使わない、でした。
起き上がる時も、お腹の傷をかばうようにごろんと丸くなりながら立ち上がったり。重いものも極力持ちませんでした。便秘がこわいので、乳酸菌をたくさん摂りました。
術後1ヶ月目検診では、継続して車・自転車の運転は控えるように言われましたので、実際、腹筋に気を付ける生活は3ヶ月くらい続いたことになります。
5506003ヶ月目の検診のブログを読んだら、このタイミングで腹圧なし生活が解除になったと書いてありました。
たぷんたぷんや腹式呼吸ができないお腹周りの違和感が、腹筋が機能しないくらい衰えたことに原因があるのでは?と思うにいたったのは、同時期に入院生活をしていた友人の話を聞いていたからでした。
ICUに10日間入っていて、まったく歩けなくなった友人の話
大きく体調を崩して入院した友人は、さらに病状が悪化したことでICUに10日間入ることになって、出てきたら歩けなくなっていた、と話してくれました。



人間が動物の一種なんだと理解するに、十分すぎるエピソードです。
立ち上がることや歩くことはもちろん、座った状態でつま先を上げることも、ペットボトルのキャップを開けることもできなくなっていました。急性期病院からリハビリ病院に移ってさらに退院した今なお、筋力の回復を目指してリハビリに通っているくらい、一度失った筋肉・筋力を取り戻すには時間がかかるようです。
私も術後にICUに入りました。そのときはお腹周りを意識して動かすことができず、腕の力だけで強引に寝返りをうっていたことを思い出します。手術跡を見るのが怖くて、お腹周りを直視できませんでした。今思えば、麻酔が効いていたからなのでしょうが、そのときはよくわかっていませんでした。



術後は麻酔が効いていて、お腹は動かない感じがあります、って教えておいて欲しかったな。
お腹が動かなかったのはそのくらいだしなぁ…と考えた時、腹圧をかけない生活で腹筋が失われたのでは?と、退院後の生活につながりました。友人の話を聞いていなかったら結びつきませんでしたが、3ヶ月近く筋肉を使わないように努力していれば、そりゃ、筋力も失われますよね。
まとめ:腹筋が働かない生活
退院後は傷の回復のためにも毎日散歩に出てはいましたが、単に歩くだけでは腹筋に効くはずもありません。日常生活でもパソコンの前に座っていることの多い状態では、失われた腹筋が戻る気配もありません。
腹筋がないのかもと思って自分の行動を見直してみると、今でも起き上がるときは、ごろんと横から転がっていて腹筋を使えていません。腹式呼吸も意識しないと難しい…。排便はひどい便秘もないので、そこまで腹筋が影響している感じはありません。腹筋と腹圧が違う証拠なのかもしれません。
一番影響がありそうなのが、排尿です。手術前と大きく変わった感覚があるとしたら、唯一、排尿時の感覚でした。診察で違和感がある話はしてみましたが、膀胱炎とは違いますし、手術箇所とは直接関係ないし、生活に支障があるような症状があるわけでもないので、先生としても対策のしようがありません。
頻尿気味になっているのも、出し切るのに今まで以上に意識と力?がいるのも、腹筋が影響しているのかもしれません。
アスリートさんは手術後すぐにトレーニングを再開するような話を聞いたりしますが、落ちた筋力を取り戻すがのどのくらい大変なことなのかを理解されてのことでしょうか。
手術前にわかっていて、少しでも腹筋を鍛えていたら違ったのだろうか…なんて。手術したことが夢のような…なんて思ってみても、確実に前とは違うらしく、きちんと体に現れていました。
運動初心者さんが最初に鍛えるといいと言われる腹筋。失ったものを取り戻そうと思うより、気持ちを切り替えて、ここから鍛えていくことを意識していかないといけませんね。


