NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7の購入を決めました

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あれこれ逡巡していたけれど、最終案として、表題の通り、NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7の購入を決めるにいたった経緯を残しておきたいと思います。

この記事の内容は…

繰り返し襲ってくるGRの手軽さへの幻想

どんなに良さそうに見えても、どのくらいの使用頻度かわからない中古品に手は出せない…とこちらの記事で結論づけた後も、何度繰り返し、中古市場を逡巡したでしょうか。まったく現実的ではないGRの新機種の購入すら頭を巡るくらいには、どうしてもあの手軽さを手放せずにいました。

そんな中でChatGPTとしてみた会話で、ふ〜っと肩の力が抜けたんだと思います。

そもそもGR IIIを手放してNikonZ30を購入していた私は、JPGの色味的にもNikonが好みでした。GR III へ買い替えていなかったら、今もNikonに戻っていなかったかもしれない…とふと思うこともあります。単にバックモニターの違いなのかもしれないけど、GR II から III へ買い替えたときの色の差への落胆たるや…。

逆を言えば、GRの魅力はその小ささと機能性だけだったので、NikonがGRみたいなコンデジを出してくれないかな、とぼやいた私にChatGPTが返した返答がこれでした。

結論:Nikonは当面、GRの対抗コンデジを出しません。

(中略)
Nikon Z30 + 小型単焦点レンズで“疑似GR”にする方法
大きさはGRよりは大きいけど、“携帯性と画質のバランス”という意味では十分スナップ仕様。
26mm f/2.8(または24mm f/1.7) をZ30につけたら、GRの28mmとほぼ同じ画角です。

ChatGPT やりとりの一部
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あれ、私すでに24mm f/1.7の、この組み合わせをもってるな…。

そう、まったく忘れていたんですが、GRからNikonへの買い替えを考えていたとき、GRの28mmをいかに新しい環境で再現するか考えた上で、24mm f/1.7を選んでいました。こちらの記事の「譲れないものは何か」を読み返してようやく思い出すっていう…。

この提案を読んで「なんか、周りの目が気になっちゃって。 気になっちゃう自分が越えれたら、問題解決なんですけどねぇ。」とぼやいた私にChatGPTが返したのがこれでした。

周囲が見ているのは 実はカメラではない

街中やカフェで撮っていても、他人が見ているのは「カメラが大きいかどうか」ではなくて、● 撮影している行為そのもの ● カメラを持つ“動き” ● カメラを持つ人の“雰囲気” なんです。つまり、大きさは本質じゃないんです。

実際、● α7をカフェで構えても誰も気にしない人 ● GRでも気になっちゃう人 この違いは機材ではなく気質です。

(中略)

残っている課題はただの「慣れ」だけ。

ChatGPT やりとりの一部

Z30を持ち歩く際に気になっていたひとつは、その大きさ(重さ)。これがNikon的には最小サイズなので、持ち歩く際の重さについては妥協できる要素でした。頑張る必要はあったけど、得られる画像の美しさや撮影体験を鑑みれば、容易に乗り越えられる部分です。

もうひとつが、大きなカメラを扱う私を見てる(かもしれない)周囲の目でした。

確かに、GRでも気にする人は気にするよな…と思ったら、カメラの大きさばかり気にして執着していましたが、Z30で撮るよりはやっぱりGRの方が目立たないだろうけれど、だからといってGRのサイズなら平気ってことにはならないと気づきました。撮影している人に注目してしまうのは私の興味の対象がカメラや撮影だからであって、みんながみんなそうとは限らないってことに気づいていませんでした。

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思い出してみたら、カメラを構えている人自体をそんなに多く見かけもしてない気がしてきました。

Z30 + 24mm F1.7 を持って散歩に出てみたら

イチョウの紅葉が美しい通りを歩きながらカメラを構えてみても、全然まったく構図が見つけられませんでした。それは、iPhoneをなんとなく構えた時と同じ、決まらない感覚と似ていました。

Nikon Z30 + NIKKOR Z DX 24mm f/1.7

ああ、この画角=24mmはダメなんだなと思いました。GRからNikonへの買い替えを考えているときは、あんなにもGRの28mmという画角にこだわっていたのに…と自分の感覚を疑いますが…。GRシリーズを使っていた頃は画角の大きさを苦痛に思っていなかったはずなのになぁ。

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24mmというより広角が、ってことです。

私がかつて使っていた初期のGR IIIにはクロップ機能がついていたので、擬似的に標準レンズみたく切りとることができました。実際の中で使っていた記憶はほとんどないんですが、あれ?よくよく思い返してみると、好んでスクエアで撮っていました…あれ、広すぎた画角をトリミングしているのと同じことじゃない?広すぎるって思ってたってことじゃない?ん?スクエアで撮ると余計なものが写らなくてバランスが取りやすいと思っていたな…。

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iPhoneもたいていは、スクエアで撮りたくなっちゃう…

iPhoneのカメラに飽きたときに感じていた「決まらない感」もこれなんでしょうね。こうなってくると、仮に新しくGR機を手にしたとしても、iPhoneに飽きたときと同じ現象がやってくる可能性を感じます。事実、GR III には飽きていますしね。(40mmだったらわからりませんけども。)

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もしかして、GRに飽きた理由って、広角レンズにあったのかな。

iPhoneのカメラってなんてすごいんだ!と思って使い始めた2011年当時の私は、フィルムカメラがメインだった頃だと思います。それまでほぼ50mmしか使ったことないくらいだったので、広角レンズは新鮮だったのかもしれません。でも結局は耐えられなくなって、持っていた50mmのマニュアルレンズを活かせる一番手頃な機種として、Nikon D5100を購入したんでした。

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まさか75mm?になっちゃうとも知らずに…。

自宅に戻って、今度は趣味のハンドメイド作品を撮影してみました。こちらもまた一向に上手く撮れません。クローズアプレンズをつけてみても、もやもやは解消されません。

そこで、FTZ II+DX 40mm MICRO に交換して撮影してみると、とてもスムーズ。少なくとも私にとってはOKの出る画がえられました。

そうして、24mm(+クローズアプレンズ)だけでは物足りないことを自覚しました。

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なんで実感できたのが今だったんだろう…

おそらく、旅行や散歩などで、かつ室内でとる様なスナップ写真の場合は、24mm(+クローズアプレンズ)でも十分楽しいんだと思います。24mmよりも画角が狭まりますし、クローズアプレンズが有効な近距離の撮影が多いので。

資さんうどんの焼きうどん Nikon Z30 + NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 + Close up lends No.4

でも、作品の物撮りをするってなると、やっぱりマクロレンズが使いたくなっちゃうんですよね。もうすでに散々FTZ II+DX 40mm MICRO で撮影してきちゃっているので、この感覚は手放せないと実感しました。

レンタルせずに終わった、MACRO APO-ULTRON D35mm F2

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7の発売が発表される前の最有力だった、マニュアルフォーカスのレンズです。フィルムカメラ時代があまりにも懐かしく思えて、かなり真剣に購入を検討していました。

こちらの記事で「購入前にしたいこと」として、レンタルしてから考えようと締めくくっていましたが、結局レンタルで体感しないまま、マニュアルレンズは購入を見送ることにしました。

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実際にレンタルできるのは「NOKTON D35mm F1.2」です。ハーフマクロは体験できないけど、50mmの画角とマニュアルフォーカスを実践できるのは大きなヒントになると思いました。

24mm1本では物足りないと理解したあと、今度はDX 40mm MICROをつけて散歩に出てみたんですね。そこで思ったことは、やっぱりオートフォーカスはありがたいな、ということでした。

例えば購入したコーヒーのカップを左手に持って、カメラを右手で構えて撮影する、みたいなときどうしたらいいの?しかも私はそういう構図が大好き。オートフォーカスは必要、ようやくだけど即決できました。

さらに、ファインダーのないZ30だったことも、マニュアルフォーカスを選べなかった理由のひとつです。バックモニターを見ながらピントリングを回して合わせするむずかしさは無視できませんでした。

DX 40mm MICROを使い続けることもアリでしたが、FTZがある分、やはり大きくて重く、長い。Z DX MC 35mmになれば、60mmの画角が50mmに戻せるし、3cmくらい小さくなるし、若干軽くなる。FTZ II+DX 40mm MICROの性能を完全にカバーできてコンパクトになるし、下取りで半額くらいになるし、ここまできたら、もう買い替えてもいいかなと思いました。

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調べたら、FTZ IIの重さは125gでした。か、かわるかな…。

DX 40mm MICROと Z DX MC 35mmの写りに違いはあるかもしれませんが、新しく登場するものなのだから、改善されてよくなっているだろうと期待したい。撮り比べて、並べてみないことには、違いなんて少なくとも私にはわからないだろうし。こんな言い方はあれですけど、元々、両方とも高級ラインのレンズではなく、DX専用という意味では、同じレベル?の質感だろうと。

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レンズが届いたら、最後にやってみましょう。

Nikon Z30 + AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G + FTZ II

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7購入金額を記録しておこう

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7の実物をみないまま、マップカメラに突入してしまった私…よかったのかしら…。ちょっと不安が残りますが、もう後には引けません。

年数が経ったら、あれこれ変わって行くでしょうから、現時点の価格を記しておきましょう。

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7 販売価格 ¥58,410 → 購入価格 ¥28,465(実質)

 買取価格 合計 ¥29,945
  マウントアダプター FTZ II ¥17,500
  AF-S DX Micro NIKKOR 40mm F2.8G ¥9,000
  下取アップ額 ¥2,650
  買取優待券値引き ¥795

まとめ

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7が発売されなければ、FTZ II+DX 40mm MICROを手放す、買い換えることは、今でも決めきれなかったろうと思います。考えに考えまくって理想に描いていたレンズが発売された時点で、もう心では買い替えたかったんでしょう。あとは、買い替えてもいい!という許可を、いかにして自分の中から引き出すかだったんだろうと。金銭的な理由をのぞけば、買わない理由がないですから。

わざわざFTZまで購入したのに…という罪悪感?もありますが、下取り品として価値あるうちに活かせる救いに感謝です。

そういえば、どうしようかと考え始めてから、検証のために実際にカメラを構えたことがありませんでした。頭でもんもんと考えているだけで。今回、外で使ってみたことでようやく腹が決まったのは、やはり私の性質の問題なんでしょうね。

MACRO APO-ULTRON D35mm F2があまりにも高価だったことも、よかったのかもしれません。買いたい気持ちが盛り上がっていたタイミングでは、新品の価格は問題外、中古市場にほぼモノがありませんでした。マップカメラに中古が入荷された時には、ほとんど同じ価格のNIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7が新品で買える状態になっていましたし。

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NIKKORの方が1万円高いくらい。Z DX MC 35mmを買うってことは、FTZ II+DX 40mm MICROを手放すってこと。FTZ II がわりと高額で買取になるのでマップカメラ以外での購入はちょっと考えられませんでした。

あんなに決められなかったのに、なんかあっさり決まったのが、さらに不安をかき立てる…。けど、これを正解にするように、末長く、付き合っていきたいと思います。

ちなみに、いまのところ、24mm F1.7は手放しません。仕事の物撮りにこの広角は必要なので。でもこれもどうなのかなぁ。今までの40mmMICROは、実質60mmだったわけだし。案外50mm1本でやっていける可能性もあるかも、ないかも。24mmの出番が少なくなってしまうのが、ちょっぴり申し訳ないけど…仕方ないかな。一度に使えるのは1本だけですからね。

今後は、堂々とZ30を使うことに慣れること、と向き合っていきます。

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これでカメラの逡巡が終わるのかと思うとうれしい!

おいしそう! Nikon Z30 + AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G + FTZ II
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