バックモニターで撮影したら、スマホ撮影と同じ体験になるだろうか?途中経過③

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Nikon「Zfc」と「Z30」を検討しているの中で、大きな違いのファインダーあるなし問題、私の場合について考えてみたお話。

検討の途中経過のお話はこちら

目次

カメラで撮っている感は何から得ているのか?

ファインダーのあるなしで悩んでいることを、プロカメラマンや本気な趣味・カメラの人に質問すると、99.9%、ファインダー付きをおすすめしている。

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550600調べです

彼らの多くは、デジカメ黎明期をフィルムカメラとともに過ごしてきた人々であり、デジカメ成熟期?の今日にあって、すでに長いこと、ファインダーをのぞいて撮影してきた経歴を持っている。そもそも、ファインダーをのぞかなければ撮れない経験が、デジカメ誕生時点ですでに蓄積されているわけだ。

ゆえに、ファインダーをのぞかずに撮影するなんて、ありえない、という発想になる。でもこれって、単なる「慣れ」ですよね?と私は言いたい。でないとしたら、どうして、ファインダーのないRICOH「GR 」シリーズがプロカメラマンのサブ機として好評なのか?

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サブだからね、って反論されそう…。

「趣味・カメラ」の人がしていることは何なのかと考えたら、「オート機能でファインダーをのぞいてシャッターを押すこと」ではなく、「自分の撮りたい風景にあわせて、絞りやシャッタースピードや露出やISOを設定して、得られる結果を作り出す作品作り」ではないだろうか?(レンズ選びは一旦わきに置いておいて)

スマホにはできないが、RICOH「GR 」ならできる。

ファインダーをのそかなければ撮れない風景が撮りたいわけではない。

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晴天時や逆光時の見えないバックモニターでは、ファインダーのぞかないと撮れない風景もあるし、動きの速い何かも、カメラが固定できるから、たぶんファインダーがいいよね。

ファインダーをのぞきながらシャッターをきることで得られるのは、かつてのフィルムカメラを彷彿とさせる「カメラで撮っている感」を経験できるかどうかにほかならない。つまりは玄人向けのこだわりと言えないだろうか。

スマホに慣れている人にとって、ファインダーをのぞきながら撮影するのは、利点もわからない大変な作業だ。そうじゃなかったら、バックモニターを見ながら撮影できる「デジカメ」という道具がそもそも普及しないだろう。モニターを見ながら撮る世界が先にあったからこそ、デジカメ機能の良し悪しでスマホを選ぶという選択肢が生まれるんだと思う。

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動画撮りたい人がその目的で選んでるのもあるね。あるよね。

学ぶ意欲のある人だけのものだった「趣味・カメラ」を身近にしたのも、記録のためにカメラを使うことを身近にしたのも、ファインダーのないデジカメの誕生に起因しているとすら思う。

スマホで面白くないと感じるのは絞り値が調整できないこと

私にとって初めてのスマホはiPhone 6Sだった。あまりにも手軽に美しく写真が撮れることに感動した。D5100の重さに苦しんでいたから、なおのことだ。しばらくはiPhoneに夢中だった。でも、やがてつまらなくなる。写真を撮ろうと思った時、私にできることが「シャッターを押す」ことだけだったから。スマホに撮ってもらっている感がするから。

例えば、P、S、A、Mモードを設定できないコンデジの場合、スマホと同じと判断しても不思議はない。これらのモードを持っていたとしても、絞り値が大きければ、設定の恩恵が画像に現れにくいので(背景があんまりボケないとか)、調整するメリットを体験できず、オートと変わらないと判断されそうだ。そういう意味では、カメラで絵作りするのが当たり前な「趣味・カメラ」の人からしたら、おすすめしないのはよくわかる。

一方、記録することを楽しむうちの主人は、iPhoneで得られる画像でとても満足している。とても熱心に撮影するので、カメラが欲しくならないのか?と聞いたこともあるけど、iPhoneで十分という。彼が好きなのは記録であって撮影ではないから。

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むしろ、十分な機能を持つスマホがあるのに、わざわざ別にカメラを持つことを不思議がっているくらい。

撮影する目的が人によって違うのだとわかる。目的が違えば必要なツール(道具)も異なるわけだ。カメラをもつ目的というより、写真を撮る目的の違いが選択肢を分ける。記録がしたいのか、絵作りをしたいのか。

だからこそ断然絵作り派の私にはiPhoneがつまらなく感じるし、絞り値が設定できない撮影体験は無意味だ。結果を操らないのだとしたら、カメラで撮影する意味がない。

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「GR」にはできるよね。ファインダーなくても。

私がほしいのは体験じゃなく、結果

そうなってくると、何で撮るかは問題じゃない。私の望む結果が得られる環境さえ整っていれば、どういうスタイル(ファインダーのあるなし)で撮影するかは、私には関係ないことが、見えてくる。

カメラで撮っている感はもう十分、というのは前回の記事に書いた通りだ。

では、私の理想の絵作りに必要な道具の条件はなんだろうか。

  • 絞り・シャッタースピードなどのマニュアル設定が可能であること
  • 絞りを調整する醍醐味が得られるレンズであること →とにかく明るいF値
  • 小型で軽量で、持ち運びがしやすいこと
  • 被写体に近寄れるレンズであること →マクロ機能があれば理想的
  • 明るい単焦点レンズであること →慣れているから
  • 広角〜標準のレンズであること →慣れているから

と、ここまでだと、「GR」で完璧だなぁ。

買い替えを検討し始めた「Micro NIKKOR 40mm F2.8」の描画力を望まなければ、「GR III」のままでいいことがわかる。撮影のしやすさや撮影する(私なりの)理由については、「GR III」で何の問題もない。

でもこれってつまり、撮影した結果が二の次ってことになるよね?撮影を通して得られる体験には、撮影後の画像との出会いも含まれている。単純に「Micro NIKKOR 40mm F2.8」で撮影した画像が好きって改めて思ったから乗り換えようと考えただしたわけだし。

とするなら、大前提は「Nikonレンズであること」になるだろうか。ゆえに、「GR」が選択肢から外れることになる。

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あれ?だとしたら、Nikonの高級コンデジがあるならそれでもいいかも?と、公式サイトの「COOLPIX P950」をのぞいてみた。絞りがF2.8なのと広角24mm(35mm換算値)〜なのは悪くないけど、Zfcよりもボディサイズが大きいとなるとやはりきびそうだ。

なんとなく定まってきた、今日の結論

ここ数日、頭の中を飛び交う検討のあれこれをこうしてまとまりもなく書き殴り、書き出し、書きまくってみて、ようやく結論めいたことが定まってきた気がする。

  • Nikonのレンズ →描画力が好きだから
  • DXサイズで十分 →ニマニマしちゃう画像さえ撮れれば質は気にしない
  • 小型軽量であること →持ち運びを苦痛に感じないように
  • ズームレンズはいらない →今まで一度もほしいと思ったことがない
  • 明るい単焦点の標準レンズ →ボケない写真なら撮る意味がない
  • ファインダーはなくていい →「GR III」でほしいと思ったことが一度もない 

ということで、この組み合わせがベストでしょう。

  • Z30 ボディのみ ¥88,110(税込)
  • NIKKOR Z DX 24mm F1.7¥33,300(税込)
  • 合計  ¥121,410 (税込)

マクロが捨てきれないので、「Micro NIKKOR 40mm F2.8」を手放すのは保留します。とするとマントアダプターがほしいか。

  • Z30 ボディのみ ¥88,110(税込)
  • NIKKOR Z DX 24mm F1.7 ¥33,300(税込) 中古(美品)¥31,900(税込)  -1400
  • マウントアダプター FTZ II ¥29,700(税込) 中古(美品)¥28,800(税込) -900
  • 合計  ¥151,110 (税込) 中古 ¥148,810 (税込)

マウントアダプター分の料金を持ち出すかどうかが、見極めポイントかな。D5100は、マップカメラでは対象外で下取りに出せないので急いで処分する必要がない。

としたら、「Micro NIKKOR 40mm F2.8」用に手元に残しておいて…、あれ?使われずに放置されてる「Nikon D5100+Micro NIKKOR 40mm F2.8」が悲しくて始まった買い替えプロジェクとだったのに!本末転倒じゃないか〜!

続きのお話はこちら

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