Z30購入にあたって、いろんな人の記事を読みまくって考えた私の考えをまとめたお話。
サブ機の概念て、何?
「Z30を買いました」と書いている人の記事をたくさん読む中で、よく出会ったのが「サブ機に最高」って言葉。
途中経過の記事の冒頭でも書きましたが、私は「最善の一本と添い遂げたい」タイプなので、それがなんであれ、使い分けるという発想が生まれません。万年筆を数本持っているのは、インクとペン先の太さで用途が違うのが理由であって、同じ条件のペンを複数は持っていません。
料理を盛るお皿も、メニューによって使い分けることを面倒に思います。そのため主人の理解もあって、用途別に1種類しかありません。ラーメンもうどんも、同じ器でおいしくいただきます。
もうすでにZシリーズの上位モデル(フルサイズ)を所有していてサブでこれを選んでいます、という人がとても多くて。Z30だけで楽しんでいる人の声にはほとんど出会えませんでした。
Instagramだと、Z30だけっぽい人も見つけました。
毎回出かけるたびに、カメラ2台とレンズを複数持ち出すのでしょうか?旅行なのかお散歩なのかで使い分けるのですか?
水筒とGRだけでも十分重たく感じる私に、複数カメラは不可能。さらに使わないものへの罪悪感もしんどいので、Z30をメイン機として、レンズも一本で使っていきます。
強いていうなら、iPhoneがサブ機ですね。
どのタイミングでフルサイズがいい!って気づくの?
Z30やZfcを購入したんだけど、結構すぐにフルサイズに乗り換えたという人がいました。別の会社の機種に乗り換えた人も見かけました。その方はすでにフルサイズの良さを知っていそうな感じがありました。
そして、やっぱ違うな〜っていう感想をあげてらっしゃる人もいました。どうも、黒潰れするあたりとかの描画力が違うようです。それに気づける目、見分ける目を持っているのがすごいです。
撮り比べて、見比べたらわかるかもしれないけど、私にはそれができる環境がありません。というより…、デジカメ一眼レフを所持したD5100から今日にいたるまで、一度も、フルサイズにしたいと思ったことがありません。
必要性を感じるきっかけがありませんでした。大きくみるとしても所詮、パソコン上で見るくらい。GRにも不満はありませんでした。
としたら、今後も、フルサイズにしたくなる日はないように思います。幡野さんの著書を読んで、ますますそう思うようになりました。
写真だけみてもフルサイズとAPS-Cの違いはわからないと思います。
(中略)
センサーの大きさで何が変わるかというと、いくつかあるけどぼくはレンズの焦点距離が変わることが最大の違いだと思います。
p186 第6章 カメラの設定 センサーの大きさ 『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』幡野広志
半径1〜2mの撮影に必要な機材を考える
D5100で使うレンズをマクロレンズ1本にしたくらい、私は被写体に寄って撮るのが好きです。フィルムカメラ時代から、明るい単焦点レンズしか選ばないほど、ボケ味を活かした写真が大好きです。
自然豊かな広大な景色にカメラを向ける機会は少ない。ベタベタに甘やかしたいくらい好きなペットも飼っていません。こどもを撮ることもないし、乗り物をはじめ、動くものを被写体に選ぶこともない。
撮影した画像を、A4とかそれ以上のサイズにプリントアウトすることもない。
写真ACには挑戦してみたい
結局私が撮りたいスタイルは、おのれの半径1〜2メートルだけなんだなって気づく。そういう景色を撮るのにふさわしい機材はなんだろうか。
明るい単焦点レンズを選びたいから一眼レフがいいだろう。とにかく持ち出しやすくて、目立たなくて、さっと撮れるやつがいいからミラーレスがいいだろう。GRとスマホに慣れすぎて、ファインダーは使わないだろう。
ファインダーを片目で見る癖がついちゃってる上に、片目で見るのが苦手なんです。
そうして、Nikon Z30が選ばれました。
動画は撮らない予定です
『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』 の幡野広志さんに背中を押してもらったようで嬉しかったことは、標準単焦点レンズ1本でいい、ズームレンズはむずかしいって書かれていたことです。
私の感覚と同じ人がいた!とうれしくなりました。
ただ、標準の考え方が私にとっては新しくて、カメラ購入前にこの本を読んでいたら、28mm f2.8を選んでたかなぁって、少しチクっとしています。いますが、28mm f2.8よりは、24mm f1.7の方が、まだGRに近いし何より明るいので、きっと私にはいいはず!です。
使ってみないとわからない。使ってみて思うところがあれば、レンタルしてみてもいいだろうし、買い替えてみてもいいだろうし。手元にきてから考えよう。
Z30から挑戦してみたい、RAW現像
GRIIIからの買い替えを検討しはじめたとたん、目の前に飛び込んできた澤村徹さんの『RAW現像読本』の2016年版。ブックオフで390円。セールで20%オフ。思わず買いました。
増補・改訂版が出版されたから安くなっていたんですね
そのうちできたらいいかなぁ〜くらいに思っていたのですが、 幡野広志さん『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』 を読んだら、俄然RAWじゃなくちゃダメだという気になりました。
露出やホワイトバランスを撮影時に完璧にとれるならいいんじゃないですかね。ぼくにはその技術がないからできません。素直にRAWで撮ってください。
p174 第6章カメラの設定 RAWで撮る 幡野広志さん『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』
Nikonのピクチャーコントロール面白そうだけど、これはJPGでしか使えないのかな。そもそもこういうコントロールを自分でするのが、RAW現像ってことですよね?
あと、なるほど!って思ったこちらもご紹介したい。
ネガはプリント時に写真の露出を調整したり色味のトーンを変えたりします。だけどポジは現像してカラースライドにしたらそこで完成。だから撮影時に露出も色のトーンも厳密に合わせる必要があります。
(中略)
なのでイメージとしてはフィルムのネガにあたるのがRAWです。ポジはJPEGにあたります。
p218-219 第7章現像 RAW現像 幡野広志さん『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』
本書の中では、JPGに関する裏話というか、カメラ会社側の事情みたいな話も書かれていて面白いので、ぜひご一読ください。
私の趣味は、写真です
趣味がカメラの場合、カメラを複数台所有している人が多い気がします。主軸は、カメラをいじる・使うことにあるから。サブ機って考えも生まれそう。
完全主観です。
幡野さんは本書の中で「写真を趣味にするの。」と言っていました。だからカメラなんてなんでもいい、と。
「写ルンです」で写真を撮るのが好きな人をみて、趣味がカメラの人には思えなくても、「写真が趣味で」って言われたら、ああ!って納得します。
「写ルンです」っていう機械が好きだったら、それは「趣味カメラ」だなぁ
この本を通して、改めて私の写真は「趣味」だなって思いました。
最近ではお金をいただくことも増えてきたけど、こういうWEBサイト作りも、私はずっと趣味だと位置付けていて好きで勝手に学んできていて。写真もそうだなぁ。2020年になって始めたビーズクロッシェも、パステルアートも私の趣味。
あれ、私案外、好きなもの多いな。
どれもみんな同時進行はできないから、趣味もひとつかふたつくらいに絞りたいなって思ってたけど…まぁいいか。