こちらの記事で、プロシオンを手放して、キュリダスを購入したお話を書きました。その新しいキュリダスで発生した問題の原因を突き止めましたというお話です。
ノックがおかしくなる問題が浮上
Amazonだかのレビューでたびたび目にしていた、ノックがうまくできなくなる問題に、私も遭遇しました。それは、新しく買ったレッドで起きました。
逆に言えば、レッド以外の、ブルーもクリアも、なったことがありません。
何がきっかけだったのかわかりません。
でも、少なくともインクをどうこうするのに、カートリッジ周りを抜き差ししているタイミングで起こりました。初めての時でもなく、何度目かの時だったと記憶しています。
ノックができなくなる。硬くなる。押し込めなくなる。ゆっくり閉まる。ひどいときは、ノックを押し込んだ状態で、ペン先を押し戻してあげないと元に戻らないこともありました。カートリッジを差しなおしても変わりません。
ペン先を机に押し付けるという恐怖…
そこで、カートリッジのすぐ上に装着する銀のパーツを、ブルーのキュリダスと交換してみました。
原因は見当もつきませんでしたが、ノックができないってことは何かが引っかかっているとしか考えられませんし、構造上、引っかかる部品が他にありません。
すると、なんの問題もなく、すっとノックが戻りました。逆に、ブルー側のノックは動かなくなりました。
ということは、このレッドは初期不良なの???
クリーニング用のシリコンオイルはなんのため?
レッドのキュリダスには、クリーニング用のシリコンオイルが付属していました。いつの頃からかつくようになったんですね。ペン先の収まる口部分のクリーニングに使うと説明があります。
文具屋さんで購入したわけではないので、プラチナさんが付属させてるのかな、と推察します。
試しに開口部をクリーニングした後、ノックを数回。再度取り出してみると、ペンの黒い軸に、シリコンオイルが付着している…。
以前、そもそもシリコンオイルってなんなの?と調べたら、クレ 5-56 のような潤滑剤だとあったのを思い出しました。
これは、もしや…
ノックの動かないブルーキュリダスの、黒い軸にほんのりシリコンオイルを塗ってみました。大正解です!直りました。
なにかとにかく、スムースに動かなくなっちゃうんだな。クリーニングと称しして定期的にこの近辺にオイルを塗ってほしい、そういう対策だったのだろうと理解しました。
安心したのも束の間、こ、これで終わりじゃなかった…
銀パーツが外れてしまう
今度は、インクを入れるために分解するタイミングで、銀のパーツが外れるようになってしまいました。ノック自体は動くので、筆記する分には問題ないんですが…。
この時点で、シリコンオイル対処から、1ヶ月くらい経っています。
そこで再び、ブルーキュリダスとクリアキュリダスの銀パーツと交換してみることにしました。
クリアの銀パーツは、どの軸に装着しても、問題なく動く。
ブルーの銀パーツをレッドにつけると同じように外れてしまう。クリアでは外れない。
レッドの銀パーツは、ほかの軸なら外れない。
クリアに装着 | ブルーに装着 | レッドに装着 | |
クリアの銀パーツ | 正常 | 正常 | 正常 |
ブルーの銀パーツ | 正常 | 正常 | 外れる |
レッドの銀パーツ | 正常 | 正常 | 外れる |
クリアの銀パーツは、もともと購入したままの状態でした。ブルーとレッドの銀パーツは入れ替えています。つまり、レッドキュリダスに装着すると、銀パーツが外れるようになる、ことになります。
外れるということは、緩んでいるということ…?
銀パーツが外れたままノックを続けることで、銀パーツが内部でひっかかって、記事の最初に書いたノックができなくなる問題が発生するのだろうと考えました。
ではなぜ、銀パーツが外れるのか…。その答えは、ひっかけるあれ、にありました。
ひっかかりが凹んでいる
百聞は一見にしかず。ご覧いただきましょう。
拡大してみます。
銀パーツがひっかかるところの上部が凹むというか、歪むというか、傾いているので、銀パーツがすべるようです。それを繰り返すうちに、銀パーツが徐々に開いていってスポンと抜けるようになる。現在ブルーキュリダスにつけている銀パーツは、もともとレッドキュリダスのものだったので、ゆるいのだと推察しました。
写真だと不明瞭ですが、一番突起が大きいのがクリアでした。問題のないブルーとクリアでも差があると知りました。でも!問題ない範囲ですから!
レッドは、購入してから2ヶ月経っていないので、初期不良として修理?に出そうと思います。少し遠出になるけど、プラチナ万年筆のスタッフさんが常駐するお店で、きちんと話をしてきます。解決編が書けるまでしばしお待ちください。