先日、オンラインで開催された、【リーダーのためのライティング講座】特別セミナー。
中でもとくに面白かった、男性性と女性性、具体と抽象 の対比にまつわるお話。
あれから、身の回りのものを、具体と抽象の視点から考えるのが楽しくなっている私ですが、セミナーの中で言われていた、「数字ほど抽象的な概念ないでしょ?」がどうしても腑に落ちなくて。
こちらの書籍を買ってみました。
まぁ、タイトルからしてまんまですしね。
いつか買おう、いつか読もうと、ずっと考えていた本のひとつです。
目次だけなら、Amazonの商品サイトから見られるので、ぜひ眺めていただきたいのですが、第一章がもう「数と言葉」なんです。
抽象化のない世界はどんな世界でしょうか。それは、私たちの世界に数と言葉がなかったら…と考えてみるのが一番簡単です。
(中略)
リンゴ三個も犬三匹も松の木三本も本三冊も、「まとめて同じ」と考えることから「三」という数が成立しています。
具体と抽象|細谷功|p.20
どんな対象を数えても、同じ「三」という数で表現できるのだから、これが抽象でなくてなんなのか?ってことですよね?
まだ読んでいる途中なのですが、自分の生活が、いかに抽象化によって支えられているかが見えてきます。
飛行機が飛ぶのは、抽象化のおかげ…?
現代は、極めて女性性優位で、具体性を求められる時代であり、むこう10〜20年は変わらない見通し。
でも、目の前にないことを信じられる男性性の能力=抽象化がなければ、生活そのものが成り立たないんだよなぁって改めて考えます。ほんの少し前まで抽象化優位の中で生み出されたもので埋まっている世界なわけだから、少なくとも現在はまだ、その叡智に助けられているんですよね。
と、たまたま目にした飛行機から、そんなことを考えました。
具体性が「目の前のこと」を得意とするなら、先のことを考えるのが不得意。抽象化は「未来のこと」が得意。未来のことを考えるのが得意なら、予測が得意ってことになる。例えば、飛行機は目に見えないルートに従って飛んでる時点で、めちゃめちゃ抽象系のお仕事。あらゆる研究もそう。
ドラゴンボールに男性ファンが多い理由も…?
具体性を測る指標となる「目の前のこと」を、リアリティと解釈していいのか、私にはちょっとわかりかねますが、番人受けする物語もありますが、統計的には男性ファンが多いとか、女性ファンが多い作品が存在します。
これも厳密には、男性性の強い人が好む作品と、女性性の強い人が好む作品、だと思います。
便宜上、男性と女性って書いちゃいます、ご了承ください。
ドラゴンボールは、まったく現実味がない。だって、孫悟空は宇宙人だし。神様と呼ばれる人は、他の惑星からやってきたただの人だし。まったくの想像だけど、おそらく、男性ファンの方が多い、と思う。
といいつつ、私は現役で、とよたろうさんのドラゴンボール超を読んでいます。
女性が、恋愛を扱った作品を支持しがちなのも、自身の経験と重ね合わせやすいから、あるいはイメージしやすい身近な話だから、なのかもしれません。
最近の私は、まんがなら全然平気なんですが、恋愛もののドラマは、ちょっと見れなくなってきました。なんか、こそばゆいというか…それこそ、リアリティに欠けるから、と思っています。
具体と抽象を学ぶのがすごく面白い。具体と抽象を学ぶということがまさに、抽象を理解することのようです。