このブログに記録用として記載する内容は、あくまでも私個人の経験です。気がかりなことはかかりつけの病院でご確認ください。参考程度にとどめてください、微力ですみません。
【9】の記事を書いているうちに、思わぬ本音?がでてきちゃったので別記事にすることにしました。今回は私的で不謹慎な気持ちばかりなので、参考になるようなことはありません、あしからず。
認めたくない本心、みっけ
卵巣摘出側へ天秤が傾く唯一のことは、これから先もあの診察台にのり続けるかどうか。
子宮摘出の話を初めて聞いた時はもちろんショックを受けたんだけど、一瞬、もう婦人科診察のすべてから解放されることに喜びました、実は。
わずかに残る妊娠の可能性にいまだ一喜一憂してしまうことからも、心をずたぼろに傷つけられるかのようながん検診からも、大股を開きながら局部を医者に見られることからも、これは不正出血なのか月経なのかと悩むことからも、閉経はいつなのかと悩むことからも、そのすべてから解放されるんだって。

更年期症状と向き合うことは頭から抜けていました。
「女性だから」と「女性だけど」
女性という性別を楽しんできた一方、同じくらいどうでもいい感じもあって、自分の中の女性性をぞんざいに扱ってもきました。ぞんざいに扱う……少なくとも尊重するとか大事にするとかはしてきませんでした。
例えば、お化粧をすることとか、ふわふわな服を着るとか、レースの美しい下着を身につけるとか、ヒールの似合う服装を選ぶとか、そういうことを拒絶してきました。



色んな意味で、目をつけられないようにという、防犯の意味が強くありました。
まるで、「女性であること」から解放されるかのような気がしました。とくに外見はなにも変わらないんですけどね。
子宮や卵巣があろうとなかろうと、女性である私のなにものも揺るがないけれど、象徴する臓器を失い、あの診察台にのらずに済むことが、「女性だから」という重荷を下ろせることのように思いました。



子どもを生んで母になりたかったのは、自分に「女性」というレッテルを貼りたかったのもあったかもしれません。
もう、解放されてもいいかな
どこかの記事で少しだけ書きましたが、私は元々、卵巣が大きくなりやすく、ちくちく痛みます。排卵する力が弱いんですかね。多嚢胞性卵巣症候群の症状なのかもしれません、知らないけど。
今回かかっている病院の先生方いわく、(がんとは関係なく)普通の症状ですってことではありましたが、不快な症状であることに変わりはありません。卵巣を残せば、女性ホルモンは体内にあるので、こういった卵巣の症状はこれからも続くそうです。
それは、ずっとお腹を気にする機会があり続け、婦人科を受診し続けるってことですよね。
現状の私は幸い、前がん状態であって、(正式な診断は手術後ですが)がんではありません。なので、子宮卵巣を摘出してしまえば、ほぼ完治と同じことになります。
術後の経過観察とか、ホルモン補充療法などの用途以外では、婦人科を利用する必要がなくなります。内診の苦しみから解放されます。
もう、いいか、解放されても。
【9】の卵巣摘出の記事は、3日間くらい書き続けていました。書いては直し、付け足し、読み込み、入れ替え…。こんなふうに、書きまくってみなければ向き合えなかったんでしょう。考えたことは全方向で、出し尽くせたと思います。
奪われたくないっていう意地は、ここに置いていきます。



更年期症状について、勉強しよう。



更年期症状についての本『女の一生は女性ホルモンに支配されている! プレ更年期から高齢期まで』を読んだら、気にするところが多すぎてえらい怖くなってしまった…