カメラを持って外出しなくなったのは、Z30にしたことでカメラが大きくかさばるようになってしまったせいだ!と思った私は、もういっそかつて憧れだったOLYMPUS PENに乗り換えようか…と逡巡したことを記録します。

タイトルにあるように、結果的には、変えないことで落ち着きました。
フィギュアを連れ出して撮るのが楽しかった日々を思い出す
Z30に買い替えた直後しばらくは、おがわこうへいさんのアニマルフレンズフィギュアとの撮影を楽しんでいた記録があるので、カメラは持ち歩いていたようだ。
にもかかわらず、いつからそれをやめてしまったのか…思い出せません。
先日、大々的に自分の部屋の片付けをしていたら、GR III 時代に、毎月のアルバムを作っていたときのノートを発掘しました。片付けの手をとめてパラパラとみていると、角度によって物言いたげな表情を見せるアニマルフレンズ達は秀逸で。



ああやっぱり、こういうの、撮りたいな〜
と思うに至りました。
抜群の携帯力を誇った、GR III が懐かしい
フィギュアと一緒に撮り始めたのは、タリーズコーヒーのふちベアフルがきっかけでしたが、写活?を支えたのは、常に持ち歩けたGR IIIの携帯性が大きかったと思うのです。
さっと出して、さっと撮って、さっとしまう。周りからみても、カメラで撮っているっていうことがさほど目立たない。気にしなければいいのに、周囲から注目を集めていたらどうしよう!とZ30では思ってしまう。
いつしかZ30を持ち歩くのをやめてしまったのは、やはり一度GRを体験していたからだろうと思いました。


同じくらい小さい一眼レフはないのか?あった!
Z30が大きくて持ち歩けないなら、小さいミラーレスにすればいいのではないか?と白羽の矢を立てたのが、OLYMPUS PEN でした。
かつて、映画『恋愛寫眞』のコラボレーション企画として執筆された市川拓司さんの『恋愛寫眞 もうひとつの物語』を原作とした映画『ただ、君を愛してる』に登場した宮崎あおいさんが、イメージキャラクターをつとめていた頃。
この2作品が大好きだったことも、外見のフォルムも、サイズ感も何もかもが自分の好みだったのに、ミラーレスであることと、ファインダーがないことで「本格的なカメラじゃない」と思い込んだ私は、購入に踏み切れませんでした。



フルマニュアルのフィルムカメラが王道と思い込んでいたくらいですからね、意地でも受け入れないとか思ってたんですよね。
でもでも、外見は本当に今でも好みなんです。
そうだ、こんなにも好きなんだから、いっそのこと全とっかえで乗り換えてもいいんじゃないか?と思いました。持っているだけで気分もあがります。嬉々として持ち歩くことでしょう。
そうと決まれば、本体をどうするのか、レンズはどうするのか、逡巡に逡巡を重ね、ヒートアップした頭で寝不足を引き起こすくらい、寝ても覚めても調べまくりです。
原則、単焦点レンズにしか興味がありません。趣味として、標準レンズとして使えるマクロレンズは必須。仕事で使うものは、せめて35mmくらいの広角であってほしい。
とすると、PEN E-P7に、この2本。
- M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
- M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
ひとまず今あるZ30のすべてを下取りに出して、最新のOLYMPUS PEN の本体とレンズを購入するとしたらどうなるんだろう?早速マップカメラさんでシミュレーションしてみたり。



想像以上に持ち出しが多い。
こんな理由でこんな大金を注ぎ込めない…
金銭に余裕があるならまだしも、今はちょっとこんなに使っている場合ではない…。GRからZ30に乗り換えた時のような正当な理由が、ない。なさすぎる。



GRはもう、メカとしてのガタが来ていたので。
言葉で表現できるような明確な理由ではないのだけれど、AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G の描画力をどうしても手放せなかったのだと思います。
そもそもOLYMPUS PENを使ってみたことがない。センサーサイズがマイクロフォーサーズであることはマイナス点ではなかったけれど、お試しもしてみないで買い換えられるほど、画質を重視していないわけではありませんでした。
サブ機として使うという案
Z30をAF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G専用にして、NIKKOR Z DX 24mm f/1.7を買い替えるつもりで、中古の古〜いPENとM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8を使ってみてもいいんじゃないのか、という気がしてきました。
試してみないと買い替かえを決断できません。
状態のいい個体さえ見つかれば、これが一番いいのではないか…。
ではどれを、買えばいいのか…。これはもう、新宿の中古カメラ屋さんを巡って、値段と状態をみてみるしかないかな。
でもふと思ったんですよね。
私はニコンの描画が好きなんだ。GRの携帯性が本当に便利だった。
「オールドコンデジ」とかいうムーブがある昨今、さまざまなコンデジがしのぎを削っていたかつての時代に生産された、GRに限りなく近いニコンのコンデジがあるのではないか?と。そうして見つけてしまったんです。
こうして、OLYMPUS PENへの買い替えが急速に色を失っていきました。(つづく)

