入院・手術を振り返ってみて、事前に知っていると役に立てそうなことをまとめてみました。
このブログに記録用として記載する内容は、あくまでも私個人の経験です。気がかりなことはかかりつけの病院でご確認ください。参考程度にとどめてください、微力ですみません。
手術や麻酔の知識
医者からしたら、メインは手術そのものなので、「オペ外来」で説明されるのは、当然手術そのものについてです。もちろん、手術を受ける立場としても、自分の体に何が行われるかはとても重要ですが、麻酔で寝ているためあまり影響がありません。それよりも手術後にどういう状態なのか、の方が私は知っておきたかったです。
今回の摘出手術の場合だと、
- 術後は、病室ではなく、ICUへ入る
- 術後3時間は酸素マスクをつけ安静にしている
- 傷の治りも早くなるので、酸素はゆっくり長く深く吸い込むといい
- 麻酔の影響で、吐き気がでることもある(すぐ看護師さんに伝えて)
- 手術時の家族の院内待機はない(手術後の面会はICUでできる)
- 手術時間は5時間くらい
- 尿カテーテルあり、ドレーンなし
- 全身麻酔のみ(脊髄くも膜下麻酔・硬膜外麻酔なし)
- 手術翌日から歩行訓練あり
- 気管挿管の跡(のど)は痛い
- 逆流性食道炎を起こす可能性あり(口内の酸味、横になった時の咳、胃もたれ)
- 術野確保のため、炭酸ガスを充満するため、体内にガスが残る。なくなるまで数日かかる
- 手術の傷の痛みは、麻酔や痛み止めの薬でコントロールされるので心配ない(人によるかも?)
- ICUから病棟へは車椅子で戻る
- 痛み止めは、点滴も錠剤も6時間は空けなくてはいけない
あたりは知っておきたかったこと(知っておいてよかったこと)でした。
入院時に持っていてよかったもの
ぺたんこ靴
私の入院した病院では、転倒防止でスリッパは認められていませんでした。普段、底の厚めなスニーカーを履いていたので、手術後のおぼつかない足元や、靴を移動させるスタッフさんの手間を考え、主人のぺたんこ靴を借りてくことにしました。(私は持っていない…)小学生の頃の上履きのような靴で、軽く、大変都合がよかったです。
S字フックと小さなカバンとのど飴
ベットサイドに小物をいれてひっかけておけるので、S字フックはおすすめ、と個人ブログで拝見していたので、私も持っていきました。咳で眠れなかったときに、引き出しをあけなくてものど飴を取り出せたのは便利でした。コンビニに買い物にいくときにも使えました。買ったものを手に持って病室に戻るのもなんか気が引けて…。
掻爬手術のときにのどの痛みを体験していたので、のど飴を持っていきました。排便との戦いも考えて、「イヌリンがビフィズス菌を増やしておなかの調子を整える糖質90%オフのど飴」にしました。ビフィズス菌がそもそも体内になかったと思われ、整腸作用は不発でしたが、のど飴としては及第点でしょう。
4Lサイズの使い捨てショーツ
傷跡に障るから大きいショーツがいい、と経験者の方は声を揃えていましたが、これはもう本当にそのとおりです。ゴムがないかの如く大きなショーツがいいです。私はとにかく深履きタイプを探しました。退院したら捨ててしまう予定でしたが、退院後1ヶ月経った今も、使用しています。(吸水ライナーを合わせています)

洗濯しても全然もちます
入院前のショーツにいつ戻そうか悩ましいです…。股ズレ対策のレギンスもお腹を締め付ける感じが苦しいくらい。グラマラスパッツとか履けるようになるまで想像がつきません。
退院3ヶ月後の診察までは、重いものをもつみたいな腹圧のかかる作業は控えるよう言われているので、まだしばらくはぷるんぷるんのお腹のままです。
ウールの靴下とレッグウォーマー
もともと、冷えとり健康法の信者なので、靴下4足がデフォルトの生活なのですが、靴下を履くのがしんどいだろうなと、1枚で暖かそうな、ウールの靴下を用意しました。レンタルのパジャマはシンプルな綿素材で、防寒としてはやや心許なく、ふくらはぎや足首が冷えると眠れない性質なのでレッグウォーマーは役に立ちました。
ブラトップはむずかしい
お腹に刺激を与えずに、下半身の着替えをするのは結構難しいです。靴下にしても、ショーツにしても。上からではなく、足元から引き上げて着用するブラトップも難しそう。柔軟さのかけらもない私の場合、お腹の肉がじゃまでたぶん着づらいだろうと、汗とり用の肌着を持っていきました。寝汗がブワッと出ることもありましたので、1枚着ているだけでも心地よさが違いましたが、これは日頃の習慣により人それぞれかもしれません。
腹巻きも日常使いしていたのでしていたかったですが、お腹を締め付けない方がいいことを考え、退院日まで使いませんでした。
許されるならパジャマはレンタルを
私の病院では、パジャマをレンタルすると、温タオルが使い放題になります。濡れタオルとしての利用法以外にも、カイロ代わりとして首筋や胃腸を温めたりして大変重宝しました。袋から出してしまうとすぐに冷めてしまうので、そのまま利用するのがおすすめです。
私はドレーンがなかったので関わりありませんでしたが、管を外したあと、傷が塞がるまでの間で体液がもれてしまうなどのトラブルも少なくなさそうで、自分で用意すると大変かもしれません。
急速充電できるようにしておく
病院によって、コンセントの位置がどこにあるかは、病室に入ってみなければわかりません。何も考えずだった1回目のときは、コードの長さが足りなくて、充電しながらスマホをいじることができませんでした。そのため、今回はちょうどよい長さを意識してわざわざ50cmの延長コードを用意しましたが、前回とは部屋のレイアウトが違ったため、またしても使いづらい状態でした…。延長コードで対応するなら、1mくらいのものがよいかもしれません。
私は今回、WI-FIルーターも持ち込んでいたため、iPhone用Lightningケーブルとtype-Cケーブルが必要でした。いちいちコンセント部分を差し替えるのは面倒だったので、type-Cケーブルを差しっぱなしにして、type-Cで充電する充電バッテリーも持っていきました。急速充電するにはこのバッテリーが一番早かったのもあります。バッテリーは寝ている間にでも充電しておけば済みますし、iPhoneの充電はコードフリーになりますし、とてもよい選択だったと思います。
ちなみに、差しっぱなしにしておきたかったtype-Cケーブル用に50cmの延長コードを利用しましたが、もの足りなかったのはこの部分です。コンセントが、ベッドの頭右側の壁にあって、荷物を収納するボックスは、ベッドの左側に。直接ベッドに垂らせばいいのでは?と思うかもしれませんが、体の自由が効かない分、頻繁にベッド頭部の上げ下げを行うので、コードが干渉してしまうんです。邪魔にならないよう、ベッドの外枠にコードを沿わせて反対側にあるロッカーまで回していましたが、ギリギリでした。