このブログに記録用として記載する内容は、あくまでも私個人の経験です。気がかりなことはかかりつけの病院でご確認ください。参考程度にとどめてください、微力ですみません。
二泊三日の入院を終えて、1週間が経過しました。当時のことをまとめてみたいと思います。
手術前日
コロナ検査(抗原検査)をしに、来院。インフルエンザの検査もしたことなかったので、鼻の奥に棒を差し込むのが怖くて怖くて。一瞬で終わってホッとしました。
陰性の場合は連絡なし。陽性の場合、当日の朝までに連絡がある。いちいち連絡するのも大変でしょうし、はっきり時間を区切ってほしいところですが、仕方ないですよね…。
入院前の看護師さんとの面談。介助の必要度合いや、いつも飲んでいる薬などを話しつつ、入院に対して不安に思っていることがないかの確認。なんとなく手術は午後になりそうってことだけ。

当日の面会は夜になっちゃうかなぁ〜って考えてました。
一番驚いたのが、入院中の飲料水は自分で用意するってことでした。病棟に自販機がなく、病院に入っているコンビニが1日1回巡回してくれるけど、必要なタイミングで買いに行けるとは限らないので、ある程度用意しておいた方がいいとのこと。水道水はまぁありますが、給水機もないということで。なんと…。
この日の診察代は530円でした。
1日目:入院
- 10:30 来院
- 11:00 入院受付
- 11:30 病室へ
- 11:45 病棟などの説明
- 12:00 昼食
- 14:30 シャワー(30分) ここでパジャマへ着替えました
- 16:00 麻酔科の受診
- 17:00 点滴の針刺し、明日の手術着を受け取る
- 18:00 夕食、看護師さんの回診
- 19:00 先生の回診あり
- 22:00 消灯
- 0:00 以後、絶食
診察券を忘れて家を出るという凡ミスをやらかしつつ、病院へ。総合サポートでバーコードを受け取り、指定された病棟へ上がります。てか、そもそも入院病棟がどこにあるかもわからないんですけど〜。



聞きました
その日、少なくとも3名入院手続きをしていました。事務の方が一人ずつ対応してたため、カウンターでの事務処理が終わって、途中バーコードを腕に装着した後、最後の私が病室に案内されるまで、30分くらいエレベーターホールで待っていました。付き添いの家族とはエレベーターホールでお別れです。
案内されたのは6人部屋の真ん中。カーテンオープンだと嫌だなぁと思っていましたが、全部閉じていたので一安心。案内されたはいいですが、レンタルしたパジャマだけ渡されて「看護師が来るまでここでお待ちください」。
え?着替えるの?このまま待ってていいの?衣服のまま座っていいの?立ってた方がいいの?
もう…パニック。いろんなことを気にしないタチなので、洋服のままベットに腰かけて待っていました。15分くらい待ったでしょうか、看護師さんがきて色々説明を。
細かいことは病院によって違うと思いますので、省略しますが、病棟についての説明、手術についての流れ、今日のスケジュール、レンタル用品・お手洗い・洗面所・シャワー室・診察室の場所。などでした。
あと、決まった時間の検温と、食事量と、トイレの回数を記入する用紙と体温計が渡されました。



給水機はありませんが、給湯器はありました。結局使わなかったけど。
昼食後に麻酔科へ。
情報が共有はされているけれど、何度も同じ話をするんだなぁ…とぼんやり思いながら、麻酔科医さんの話を聞いていました。どんなリスクや安全性を説明されようと、結局やってみなければ私にとってどうなのかはわかりません。それよりも、そんなに大事な手術を自分が受けるんだってことに、打ちひしがれていました。
麻酔科から戻ると、腕に点滴用の針を装着。何かあったときにすぐ対応できるように早めに取り付けるようです。針を刺しっぱなしということがすごく怖かったのですが、金属製の針ではないのですね、今は。ありがたいことに、刺した痛みは仕方ないにせよ、退院日までそのままでしたが痛みはありませんでした。
夕食後、同室の誰かから「カリカリ」と音が…。私も何か、元気をもらえそうなお菓子を持ち込んでおけばよかった…と後悔しましたが、コンビニへ行くのもなぁと思ってあきらめました。今まで一度も思ったことなかったんですが、飲料として持ち込んだ緑茶のカフェイン?がすごく、胃に重くて。水で薄めて飲んでいました。
細切れではありましたが、待ち時間は長く、持ち込んだ本を読むほかなく…。スマホはギガが減るのが怖くて極力控えてました(この日は)。カーテンのせいもあって全体的な照明は暗く、ず〜っと本を読んでいたメガネによる目の疲れもあって、消灯時間が来るころには、頭痛の気配が…。このままでは寝付けないかもしれず…。頭痛がしそうなんですが、ロキソニンいただけませんか?と聞いたらくれたので、ひとまず安心。



初日の夜で本を読みきってしまいました。まぁ、予想はしていましたけど。
慣れない環境と明日の手術の緊張の中、さすがに熟睡とはいきませんでしたが、一睡もできなかった…というほどでもなく、まぁまぁな睡眠でした。
2日目:手術
- 6:00 目がさめる
- 7:00 起床(点灯)、看護師さん回診、手術着に着替える
- 8:00 絶飲・点滴スタート
- 9:00 先生の回診
- 10:00 病院内のコンビニが出張販売にくる(手術前のためやめておいた)
- 11:00 先生が来て、手術時間と事前処置がないことを知らされる
- 11:50 トイレを済ませて、手術室へ歩いて移動
- 12:00 手術開始
- 13:00 病室へ戻ってくる、以後3時間酸素マスク外せず、安静に
- 16:00 酸素マスク外れる 水が飲めるか、歩いてトイレに行けるか確認
- 17:00 家族の面会、看護師さんの回診
- 18:00 夕食(常食)
- 19:00 先生の回診
- 22:00 消灯
朝〜手術前
起床は7:00とありましたが、部屋の明かりが点灯したのは7:30近かったです。同室の方の手術の関係で、6:00頃からざわざわし始めていました。朝の看護師さんの見回りの前に動いていいのか…迷いました。
私は8:00以降絶飲なので、その前にと思って歯磨きをしたくて起きました。朝の見回り?時に血圧測定。上が138。その後手術着に着替えて待機。絶飲がスタートしたタイミングで、点滴が開始されました。
CMの「血圧135超えたら胡麻麦茶」が耳に残ってるので、思わず「高っ!」とぼやいてしまいましたが、緊張してるんでしょうかね〜とのこと。気分的にはそこまでだと思っていませんでしたが、体は正直ということでしょうか。
外来での手術説明でも、入院当日に渡された説明書でも、「子宮口を広げる処置をする」とあるのですが、それが全然行われない。入院当日に渡された説明書では、入院当日の欄にそう書いてあって、看護師さんに聞いても「あるかも」「先生次第」のみ。昨日(入院日)なかったけど、今日するのか?と朝に聞いても「あるかも」「先生次第」……。
結局、ありませんでした。11:00頃、おそらく先生と思しき人がやってきて、「1時間くらい処置しても意味がないのでやりません。手術はあと1時間くらいで呼ばれると思います」と…。なんそれ。
2度読みしたいほどでもなかったので読み終えた本を手に取る気にもなれず、仕方なくひたすらスマホで時間つぶし。パズルゲームをしていました。無心でできる娯楽のありがたみを思いました。
手術中
主人に手術早まるって、とメッセージを打っていたら、看護師さんが呼びに来ました。昨日の話では13:00頃と言われていましたが、実際は12:00スタートでした。11:50になったらお手洗いを済ませて、病棟の担当看護師さんと歩いて手術室へ向かいます。
手術室の手前でまた、手術室担当の看護師さんと手術場所などの本人確認があって、ふたたび歩いて移動し、自力でベッドへ上がりました。再び測定した血圧は150を超えていました。そら緊張するわ。
麻酔の薬剤が体に入ってきた時、全身がビリビリ?ピリピリ?したのをなんとなく覚えています。感覚的にはしびれているのと似ていましたが、すぐ意識がなくなって、気づいたら気管チューブもはずされていました。



麻酔の説明書に、「気管チューブは覚醒がきちんと確認されたタイミングで外しますが、本人は覚えていないことが多い」とありましたが、本当に一切覚えていませんでした。
何度も呼ばれて、は!っと気づくみたいな感じで目覚めた時には、麻酔科医さんと看護師さんに囲まれており、婦人科系の先生はおそらくいなかったと思います。「目を開けて!」と半ば怒られているかのような声色が怖かったです。
目覚めた時にはすでに、持ち込まれた病室のベットに乗っており、そのまま病室へ戻りました。眠ってていいのか、頑張って目を開けた方がいいのか…とうつらうつら考えながら、天井を見上げていました。
すごい尿意があったのですが、酸素マスクを3時間は外せず、するならカテーテルを挿すと言われ、我慢することに。酸素マスクなのに、思い切り吸っても楽にもならず…これはなぜ必要なのか?とか悶々としつつ。眠ってしまえたら楽なのに…。病室で待機する手術後が一番しんどかったです。唸り声とか、大袈裟な呼吸とか、周りのベットの人にはうるさかったろうなぁ…と思います。すみませんでした。



でも許されるならもっと大きな声で唸りたかったくらい。
強めの生理痛に似た鈍痛があり、ロキソニンが飲みたくて聞いてみましたが、水分を取れないのでするなら座薬と言われ…我慢することに。術後はあれこれ思うようにならずとにかくしんどかったです。
今回は30分程度の手術だったためか、家族の付き添いはなしで自宅待機。そのため術後に先生から電話連絡をもらえるのですが、「歩いて帰ったからすぐ会えます」と言われたそうです。んなわけないやろ!



日帰りの掻爬手術の時ですら、目覚めた時にはベットの上だったわい!
酸素マスク待機が2時間を過ぎた頃には、ほぼ意識ははっきりしてきて、その頃貴重品入れの鍵が戻されたので、そこで初めて主人に連絡を入れました。12:40くらいに、先生と話した後の主人から「どうなの〜」みたいなメッセージが入っていました。16時頃面会に来る予定になっていましたが、「たぶん無理」と。
とにかく耐えに耐えてやり過ごした3時間。看護師さんが見守る中、水を飲んでみる。明らかにチューブが入っていたんだなとわかる痛みがずっとあったので、潤うのは嬉しかったですが、麻痺しているような感覚が残っていてうまく飲み込めませんでした。その後、介助つきで歩いてトイレへ。この少し前に点滴が終わっていたので先に外されていたと記憶しています。
ショーツだけ持って一般の個室へ。ナプキンも持って行くようせめて進言してほしかったよね。出血量もさほど多くなく、完全にズレていて未使用くらいの使用感だったので、Tパンツに使用されていた夜用ナプキンを外してショーツに貼り付け、ひとまず用を足してベットへ戻りました。(すぐまた取り替えに行きました)



ショーツに血がつくことが一番耐えられなかったんで。
パジャマレンタルすると使い放題になるホットタオルで体を吹いて、手術着からパジャマへ着替えて無事完了。酸素マスクが外された頃には、腹部の痛みもほぼなくなっていて、のどの痛みが唯一しんどいくらいの状態になっていました。このときは。
手術後〜消灯
のんびりしているうちに主人が来て面会。元気な姿を見て一安心したと思います。面会は患者一人あたり1日1回 30分だけなので、すぐにおしまい。水がなくなりそうだったので1本頼んでおきましたが、2本にしておけばよかったと後悔することに。持ち帰ることになっても多めに準備しておけばよかったです。
この日のシャワーはナシなので、夕飯は通常通りいただいたらもう消灯までフリー。一度コンビニに行ってみたいなと思っていましたが、明日になれば退院だからとやめました。水はどうしても不安で、ギリギリまで迷っていたのですが消灯の10分前に自販機に買いに行きました。



看護師さんに許可はもらいました。
やっぱり疲れていて、横になりながら消灯を待っていましたが、起床時間も食事時間も結構ズレるんですが、この日の消灯も30分くらい遅れていて、待つ必要もないんで寝てしまいました。この日はぐっすり眠りました。
3日目:退院
- 6:00 退院前PCR検査
- 7:00 起床(点灯)、看護師さん回診
- 8:00 朝食…こない…
- 8:30 先生による回診
- 9:00 退院前診察→退院決定→退院荷物の整理
- 10:00 退院手続き、精算
朝、6:00頃、退院前のPCR検査が行われました。鼻に入れている時間の長いこと…。痛かった…。この時、強烈に頭が痛かったのでロキソニンをお願いしました。



たぶん、体が冷えていたんだと思います。寒いと頭痛がするのはよくあります。風邪みたく長引くことはありません。
朝の血圧は平常値100くらいに戻っていたので、一安心。
朝食が全然届かず、やっときたと思ったら、退院前診察に呼ばれ、無事に退院となりました。
次回の外来は、病理結果の出る1ヶ月後。それまでにCT検査あり。退院前診察を担当した先生は、掻爬手術に立ち会った方だそうで、「目で見てわからないから病理検査をするんだけど、採取した組織を目視する限り、問題がないといえるほどキレイでもない」そうで、子宮・卵管・卵巣は摘出になるだろうとのことでした。「子宮内膜異型増殖症でリンパ節までとることはあまりないけれど、病理検査の結果次第で、リンパ節が残せるかどうかがわかる」感じなんだそう。
子宮単体だけ摘出で済むのかと思っていたので、ちょっとショック。どうしても残したいなら仕方ないかなくらいで、積極的には推奨されないし、子宮内膜異型増殖症の処置としては、全部取るのが基本なんだそう。今回採取した内膜の中に少しでもがん化が見られたら、ほぼ間違いなく卵巣もとることになると。
オペ外来を担当した先生は、卵巣が残っていればホルモン補充の治療は必要ないですとか言ってたから、残ってる可能性も高いと勝手に思っていました。掻爬手術してみてまったくがん化も見られずキレイだった場合、摘出しないってこともないわけじゃない…と言ってましたが、こちらは希望薄かな…。
戻って朝食の続きを〜と思っていたら、看護師さんが退出を促しに。10時までに退出しなくてはならず、時刻は9:20。半分くらい食べたところでもういいやという気分になって片付け。
急いで食器を下げ、着替えをし、体温計の返却・忘れ物チェックと、退院後の生活指導の用紙をもらい、受付で請求書を受け取り、病棟を後にしました。
会計でレンタル代と、自動精算機での支払いを済ませ、退院手続きは完了。10:30には病院を後にしました。
レンタル代:1,260円(3日間) 診察代:36,360円
退院後の経過
退院日が木曜日だったので、洗濯機を回す以外、日曜日まで何にもしないと宣言し、とにかくゴロゴロ・ダラダラしました。
退院当日、翌日くらいまでは体が重く、意識もぼやっとしている感じで、疲労感はすさまじかったです。なんかよくわからないけれど、とにかく疲れていました。
出血は、生理の5日目くらいのがありましたが、1週間程度でなくなりました。ロキソニンを飲もうか迷うような痛みも時々ありました。飲んだり我慢したり、その都度で対処しました。



市販薬です。病院から処方はしてもらっていません。
次回の外来まで、シャワーのみの生活が地味にしんどいです。進藤義晴さんの冷えとり健康法信者としては、お風呂に浸かれないなんて致命的すぎるんだけど、万が一があっては困るので従います。代わりにせめてと、足湯をしてみることにしました。
入院中の歯磨きの時、やたらと歯茎が腫れている感じがして(ちょっと痛い)、入院前はそんなことなかったので不思議に思っていたのですが、自宅に戻ってからは治っていて。こんなところにも緊張が伝わるのかと思うと、入院というイレギュラーの、肉体的・精神的負担の重さを目の当たりした思いでした。
今回の雑感
自分が病気になって、どの病院に縁が結ばれるかは神のみぞ知るなわけで…できれば調べて選びたかったなぁ…と思ってしまいました。先生方にしろ、看護師さんにしろ、スタッフさんにしろ、みんななんか噛み合わないというか…。だからこそ、摘出手術の前に入院の体験ができたのはよかったです。面倒な患者と思われもいい、自分のしたいこととか、わからないこととか、はっきり伝えようと思いました。
朝夕の回診で回ってくる先生は、毎回初見であなた誰なの?でした。10人くらいでやってきて、いろんな人の顔が見えているけど話している人の顔が見えていないこともありました。手術するのが誰なのかも事前にはわからなかったくらいです。後に知ったのもはっきり言って偶然。担当制にしなければ、一人の先生にかかる負担も減ると思えばいいのかもしれないけど…。逆に詳しくわかっていない患者さんに声をかけなくてはいけない先生方が不憫…。回診の意味とは…。
次回の入院への改善点
- 置き時計を持って行く。スマホで確認するのは慣れていないので不便。
- スマホの充電コードは長いものを持って行く。全然足りなかった。
- 靴下の重ねばきは難しそうだから、レッグウォーマーとウールの靴下を用意する。
- ちょっとしたお菓子を持っていこう。どうしてもほしい。
- 超面白そうな本を用意する。美文字練習帳とかどうかしら?
- 日々の記録はメモっておこう。忘れてしまうから。